コシヒカリの王様
誰もが知ってる米どころ新潟県、その中で、同県内陸部に位置する魚沼地区のコシヒカリは日本トップクラスの評価をされ続けています。評価を受けてる理由は様々ありますが、美味しいコメ作りに欠かせない「気候」・「土壌」・「水」の好条件が揃っているからだと言われています。
「気候」については、コメは昼夜の寒暖差が大きいほどデンプンの詰まった良食味米に育成されます。魚沼地区は1,000メートルを超す山々に囲まれた山間であり、昼夜の温度差が大きい山間部ならではの気候が、米の旨味となるデンプンの夜間消耗を抑えると言われています。
「土壌」については、信濃川などの河岸段丘や扇状地に広がる魚沼の水田は他の地域の水田に比べ、水稲に必要な窒素供給力が小さい、やや痩せた土壌であると言われています。ただ、窒素成分はコメの特有の粘りを抑えてしまうタンパク質含有量が高くなる起因となる事から、魚沼地区の土壌は良食味米に最適であると言われています。
「水」については、魚沼地区は全国有数の豪雪地帯であり、降り積もった大量の雪は、ミネラルを豊富に含んだ雪解け水となって水田を潤し、この豪雪由来の豊かな水が良食味米に欠かせないと言われています。
また、「気候」・「土壌」・「水」以外に、魚沼産コシヒカリは全国でもわずか2%程しか収穫されず、希少価値が高い事もプラスイメージとして後押しされています。ただし、上記の通り、最高級の良食味でありながら、生産量は少なく希少価値が高いことから、売価は他県産の一般コシヒカリの1.5倍程度と高値でもあります。それでも、過去~現在に至るまで、コメ関連事業者や消費者の方から支持を受け、新品種も出回る中、高級米として需要は小さくなっている事はありません。
家庭用以外でも、ステーキ・ハンバーグチェーン/ブロンコビリーさんのライス、ファミリーマートさんのおむすび等の外食やコンビニエンスストアでも見かけるようになり、更に価値を高めております。ご飯の品位については、実際に他県産の一般コシヒカリと比較すれば一目瞭然ですが、白く輝く艶、噛んだときの粘り・甘味が強いのが特徴です。魚沼コシヒカリは、コメを主食する日本において、人生一度は食べる価値ありの銘柄です。